
1940年代のスウェット。前と後ろの両方にVガゼットが入ったダブルVの個体で、インディアン柄が入っています。すでに手を離れており、当店を通っていった記録として掲載しています。
Vガゼットは、襟の付け根に入った三角形の当て布です。頭を通すときに一番力がかかる部分を補強し、汗を吸わせるための仕様でした。
後ろにもVが付いている時点で、1940年代以前まで年代が絞れます。これは付け足せない仕様です。後年に足そうとすれば縫い目が新しくなるため、見れば分かります。
編み込みや刷りでネイティブアメリカンの意匠を入れた衣類は、20世紀前半のアメリカに数多くあります。幾何学の連続文様が中心で、毛布、ジャケット、スウェットと、あらゆるものの上に現れました。
スウェットにこの柄が入る例は多くありません。運動着に装飾を足す理由がないからです。その少数のうち、ダブルVの年代まで遡れるものとなると、数はさらに絞られます。
買い付けの場所は、カリフォルニア州サクラメント、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランド、そしてロサンゼルスのローズボウルに集まる業者からでした。ローズボウルの市が開くのは6時ですが、業者の車は午前1時頃から場外に列を作ります。取引はその列のなかで済んでしまう。6時に一般のお客さんが入ってくる頃には仕事が終わっていました。
※ この個体を具体的にどこで手に入れたかは、追って記載します。
いま、古着の買取業者はいくらでもあります。ただ、店によっては買った値段の10分の1で引き取られることもある。その結果、市場に出てくるのは「もう手元になくてもいい」品ばかりになり、本当に良いものは持っている人が手放しません。
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