
1950年代の本毛皮を使ったジャケットです。すでに手を離れており、当店を通っていった記録として掲載しています。
寒い土地では、毛皮が最も確実な防寒でした。化学繊維が普及する前は、これ以外の選択肢がありません。重く、高く、手入れが要りますが、代わりになるものがない。
1950年代以降、中綿とナイロンが安く手に入るようになると、毛皮は急速に姿を消していきます。軽く、安く、手入れが要らないものが勝つのは当然です。この一着は、その入れ替わりの直前に作られています。
毛皮は保管が難しい素材です。乾けば革が割れ、湿れば黴び、虫がつく。70年を越えて着られる状態で残るには、持ち主が手入れを続けていたということです。物より、その手間のほうが希少かもしれません。
買い付けの場所は、カリフォルニア州サクラメント、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランド、そしてロサンゼルスのローズボウルに集まる業者からでした。ローズボウルの市が開くのは6時ですが、業者の車は午前1時頃から場外に列を作ります。取引はその列のなかで済んでしまう。6時に一般のお客さんが入ってくる頃には仕事が終わっていました。
※ この個体を具体的にどこで手に入れたかは、追って記載します。
いま、古着の買取業者はいくらでもあります。ただ、店によっては買った値段の10分の1で引き取られることもある。その結果、市場に出てくるのは「もう手元になくてもいい」品ばかりになり、本当に良いものは持っている人が手放しません。
TRADE は買い取る場所ではありません。売り手と買い手が直接つながる場です。値段は売り手が決めます。手数料は合計2.9%、偽物なし、値引き交渉なし。
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